テレクラの復活
ツーショットダイヤルがQ2課金からクレジットカードと銀行振込課金に変更した事で支払いのしづらさから店舗型テレクラの時代が始まります。
伝言ダイヤル、そしてツーショットダイヤルにお株を奪われた店舗型テレクラに男性客が集団移動したのです。元祖出会い系の店舗型テレクラが90年になり男性陣がテレクラに大移動した事を数多くの女性誌で紹介すると出会いを求める世の女性たちも一斉にテレクラに集まります。そしてまた女子高生、女子中学生達のウリが発覚するとマスメディアはテレクラを利用した児童買春事件をやたらに取り上げます。90年代中期になると完全に女子高生達の淫行の温床となり、各都道県や市区町村単位でテレクラに徐々に規制をかけ始め、90年代後期に実質、店舗型テレクラは壊滅しました。
以下はテレクラ問題初期にいち早く取り締まりが行われた沖縄県での、1996年の琉球新聞記事にて実際に掲載された高校生テレクラアンケートの内容です。
高校生がどれほどの利用率だったか把握できます。
アンケート対象
県立高校全生徒4万2872人
その保護者4962人
生徒へのアンケート
情報源
「公衆電話ボックスのはり紙やチラシ」39・1%
「友達から」25・2%
「雑誌で」20・5%
テレクラやツーショット・ダイヤルを知っている生徒は合計で83・9%
利用回数
「今までに数回」56・9%
「1回だけ」31・9%
「週に数回」7・6%
「月に数回」3・6%
テレクラを利用したことがあると答えた生徒15・1%
そのうち女子が66・8%男子33・2%
電話したきっかけ
「面白そうだったから」58・4%
「友達に誘われたから」21・7%
「興味があったから」13・6%
「金がほしかったから」4・8%
相手とどのようなことをしたか
「電話で話をしただけ」75・4%
「会って話をした」5・9%
「ドライブした」6・4%
保護者へのアンケート
あなたの子どもさんはテレクラを利用したことがあると思うか
「利用したことはないと思う」78・3%
「分からない」17・1%
「利用したことがあるかもしれないが習慣性はないと思う」3・4%
「利用したことを知っているが習慣性はないと思う」1・2%
テレクラ利用総合割合
県内高校生7人に1人がテレホン・クラブ(テレクラ)を利用した経験があり。
利用した生徒の1割が月数回のペースで習慣的な利用。
利用した生徒で実際に相手と会った生徒は1割以上。
自分の子どもがテレクラを利用したことを知っている親は1・2%。
これに対して県教育庁の意見
「知らない人との会話や異性に対する関心の深さがみられ、人間としてのあり方や生き方の指導強化が必要」
社会現象になるのも納得が行く数字です。
援助交際のような最低限の社会モラルは守られましたが、しかし、大人の男女の出会い熱は普遍的なものです。
丁度その頃。2000年に入り世の中にインターネットが本格的に普及して参ります。
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