荒ぶる出会い系戦国時代

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産声を上げた国内初の三つの出会い系

出会い系誕生~社会問題で壊滅〜新出会い系誕生~壊滅、延々と繰り返される出会い系ループ。

 

始まりはその昔。1980年中期〜90年初頭に情報通信網を利用した国内初の出会い系が三つ誕生します。

 

先陣を切ったのは屋内に複数の電話機を設置し、女性からの電話を男性が待つ方式の店舗型テレフォンクラブ、通称テレクラ。85年頃に誕生したと言われています。しかし女子高生らの小遣い稼ぎの場として未成年淫行に利用され始め徐々に通信を利用した出会いが世間に認知される事になります。そんなタイミングに(86年ごろ)にNTTが開始したダイヤルQ2という高額通話サービスを利用した同NTT運営のサークル向け伝言お預かりサービスとして伝言ダイヤルというものが突如出現します。電話をかけて自分の用件を録音でき、また知らない人の録音を自由に聴けるサービスです。当時はインターネットはもちろん携帯電話などありませんから友人との待ち合わせで場所や時間を間違えたら大変!もう会えなかったのです。そんな状況だったので伝言ダイヤルは待ち合わせ時の今で言うチャットや掲示板の役割として大変重宝しました。

 

使い方は自分専用の伝言ボックスを作ります。4桁の番号を設定するだけで完了です。その番号を知り合いにあらかじめ教えておき、お互いに伝言を録音したり聴いたりします。

 

そしてしばらくすると有名な番号が世に広まりました。

 

1234 1919 6969 0721 1818

 

この5つの番号が主に有名でした。

 

このような不特定多数の人が利用できるボックスの事を“オープンボックス”と呼ばれる事になります。

 

不特定多数の見知らぬ人どうしでメッセージをやり取りするとどうなるでしょう?出会いが生まれます。後に伝言ダイヤルの一番の用途は出会い目的になりました。国内で初めて通信を利用した出会い系の誕生です。NTTが出会い系を発明したなんて一般の、いや、業界の人でもほとんど知られていないでしょう。

 

とくに1919 はイクイク、6969はムクムク、0721はオナニーなどと性的な語呂合わせを連想させるような番号のボックスは買春、今で言うところの援助交際、サポなどの目的に使われました。

 

そしてこの伝言ダイヤルのQ2技術を発展させて登場したのがツーショットダイヤルになり、80年代に一世を風靡した伝言ダイヤルに代わって大人気になります。

 

しかしほんの2年ほどでツーショットダイヤルは壊滅します。つづきは高額なQ2回線をお読み下さい。

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